伊勢志摩サミットに寄せて 人生地理学
人生地理学を学んでいるとちょうど今年開催されるサミットの地、伊勢志摩についての記述があったので抜粋したいと思います。
人生地理学
志摩およびその海岸
ギリシャは海岸線長きがゆえに西洋文明の先達となれり(中略)世界の邦国中、海岸線の長きはわが日本をもって第一となす。(中略)この海岸線長きこと世界第一なる我が国のなかにありて、さらに海岸線の最も長き部分を三重県南部の海岸、すなわち志摩およびこれに連続せる伊勢度会郡の南岸、紀伊の奥熊野浦(北牟婁郡)となす。
松に吹く伊気の浦風渡るらむ 波にただよふ浮島の山 志摩池浦 夫木集
音高く小浜の波ぞ聞こゆなる 貝たち寄する風ぞ吹くらし 伊勢小浜 斉宮貝合集
菅島や夏目の浦によるなみの あひたもおきてわれ思はなくに 志摩菅島 山家集
あはらけの島はななしまその中に 気なし加へて八島なりけり 志摩阿波羅岐島 夫木集
釧つく手節の崎に今もかも 大宮人のたま藻かるらん 志摩手節山 柿本人麻呂
嗚呼児の浦に舟のりすらん乙女らが 珠裳のすそに汐満つらんか 志摩阿胡浦 柿本人麻呂
うら風も荒磯波もけさなぎて かもめたちたつ鳥羽の海面 鳥羽 御製